建設業界の特殊な業界用語
2019/03/20
私がまだ若い時のお話をいたします。
建設業界は、特殊な業界用語や特殊な工具が日常使われています。
一般の人が聞いたら漫才のような事があります。
以下の会話は、私と職人さんの設備工事中の会話です。
職人「おい、そこのカラスとってくれ」
私 「・・・・・・・・・・？」
職人「カラスだよ！」
私 「・・・・・・・・・・？」
職人「お前、カラスもわかんねーのか」
「足元に転がっているやつだよ」
私 「あー、これですか」
こんな会話がありました。
カラスとはペンチのようなものです。
また別な会話は、屋根工事中の会話です。
職人「ここの納まりはハゼ折でいいか？」
私 (よくわからないけど)「いいです」
職人「悪いけど、そこの掴み取ってくれる？」
私 「はい？」
職人「そこの、アヒルのクチバシのような形をしたやつだよ」
私 「これですか？」
職人「そうだ、それだよ」
なんて会話です。業界の人以外は、わかりませんよね？
ハゼ折とは板金工事における、雨仕舞を考えた加工のことを言います。
掴みとは、板金を折ったり曲げたりするときに使用するものです。
私はアヒルのクチバシよりも、アカンべーをした時の口形のような気がします。
若いころは、現場につきっきりで仕事を覚えた事を思い出しました。
